7月の勉強会は「身体拘束~スピーチロック~」です
身体拘束には主に3つの「ロック」があります
①ドラッグロック:過剰な薬剤投与や不適切な薬剤の投与で行動を抑制すること
②フィジカルロック:身体拘束を行い身体活動に制限をかけること
③スピーチロック:指示や禁止等を強い口調で伝え抑制すること
どれもご利用者様の自由を阻害する行為ですので気を付けなければなりません
特に「スピーチロック」には明確な線引きがなく、職種や人物を問わずにできるため
支援する側は意識を向けて注意しなければなりません
現場でよく聞く「ちょっと待って」この一言も抑制にあたります
言われた側は「なぜ待たなければならないのか」「いつまで待てばいいのか」
といった疑問を抱えて不安な気持ちになってしまいます
このようなスピーチロックを行なうとご利用者様には
・自ら行動しようとする意識を低下させる
・円滑なコミュニケーションが取れなくなる
・認知症の症状が悪化する
といった悪影響が出てしまう可能性があります
そうならないためには相手に対して命令口調ではなく優しい口調で
なおかつ具体的な内容を伝える必要があります
例えば「今から5分ほど待っていただけますか?」 や
「お待たせして申し訳ありません、今からすぐにお伺いしますね」と
思いやりを持ちつつ具体的に説明して安心・納得をしてもらえるように
お声掛けする必要があります
これは日常から意識せず使用できるようになるにはかなりの努力が必要ですので
現場で働く人はご家庭で練習してみるのもいいかもしれません
もしかしたら家庭円満の秘訣になるかも?( *´艸`)
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